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JR西日本、電車の忘れ物傘をリサイクル傘に「傘 to 傘」
2025年5月23日 15:53
JR西日本は、駅や列車などの忘れ物傘をリサイクルする取り組み「傘 to 傘」を開始した。ビニール傘のリサイクル率が重量比で約90%まで向上し、産業廃棄物の削減と資源の有効利用を図る。
ジェイアール西日本商事、オカモト、平林金属との4社協働で行なう取り組み。駅や列車における傘の忘れ物は、1カ月で約9,000本(近畿エリア)に及び、そのうち廃棄せざるをえない傘は、主に産業廃棄物処理を行なっている。
傘 to 傘の取り組みでは、廃棄する傘のうち、月に約4,000~5,000本のビニール傘を収集する。金属部分とシート部分に分別し、シート部分を再資源化。シートをペレットへ加工し、再生シートを生成した後に製品化し、ビニール傘として再利用する。ペレットは傘以外の製品にも利用可能で、ネームホルダー、クリアファイル、小物ケース等にできる。
リサイクル傘はJR西日本ヴィアインホテルズの貸し出し傘として導入を予定。今後はリサイクル傘の活用先の拡大や、ペレットを活用した傘以外の製品化を検討していく。